ビー太郎サバイバル日記

武士同士の対決は実と実との対決であるが、忍びが戦うときは常に自分は実であり敵は虚である。「正忍記」その5
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カネとオンナと麻薬とインサイド・ジョブ

insidejob
「インサイド・ジョブ―世界不況の知られざる真実」
チャールズ・ファーガソン監督

2010年制作の米国のドキュメンタリー映画である。


日本語版の制作は、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント


これが、地元の図書館に置いてあったので、借りてきた。

思えば、リーマン・ショックだのサブプライムローンだのと大騒ぎの渦中を横目で見てきた私は、株も投資もしていなかったので実感がわかなかった。

では関係ないかと言えば、そう思えないのは、映画にあるような事件が、これからも行われる可能性はありうるからだ。

生命の基盤をゆるがされたら、当然、当事者でないはずのものたちの生活も連鎖的に巻きこまれる。



インサイド・ジョブとは、911事件の時も言われた。

真犯人は捕まったかといえば、そうではなかった。

今回の映画の中で真犯人を焙り出しているのにもかかわらず、捕まっていない。



おや…と他のインタビューとは違って気にとまったところがあった。

DVDの字幕を拾ってみる。

だいたい、本編の44分あたりから。

日本語翻訳者の名前は出ていない。



jonathanalpert

ジョナサン・アルパート(jonathan aipert:分析医 ウォール街の大物が通う)

銀行員は冒険好きで衝動的だ。
彼らの行動や性格に出ている。
仕事以外でも同様だね。
典型的なのはストリップや麻薬に走ること。
コカインや買春はよく聞く。



AndrewLo

アンドリュー・ロー(Andryw Lo:MIT教授、金融工学研究室室長)

神経科学者が実験をしてね
被検者をMRIにかけて脳を観察する
勝つと賞金が出るゲームをやらせると
金を得るたび反応する場所は―
麻薬の刺激で反応する場所と同じだった。



アルパート
皆は成功するにはそういう行動に加わらねばと感じている。


中略

アルパート
社会や家庭への影響を考えると見過ごせないことだ

女を買った後、悪びれず妻の元へ帰るんだよ



KDavis

K・デイビスは自宅で高級売春組織を運営。
家はNY証券取引所の近く


インタビューア:顧客は何人?

:当時は1万人ほどね


インタビューア:金融マンの割合は?

:上位客のうち多分4割から5割がそう。


インタビューア:大会社も?ゴールドマン・サックスは?

:リーマンなんかも来てた



アルパート:モルガン・スタンレーは少し少ないかな

ゴールドマンはかなりだね。



省略


インタビューア:行動パターンは管理職も同じ?

アルパート:そのとおり確かな事実だ。トップまで同じだね。



心理療法士のジョナサン・アルパートは日本で翻訳本が一冊でていた。

英語タイトルは「Be fearless(恐れるな)」
日本語タイトルは「米国カリスマセラピストが教える何が起きても平常心でいられる技術」(アチーブメント出版、2013)
http://shop.achievement.co.jp/products/detail.php?product_id=360

恐れるな


上記のインタビューを頭の片隅に置いて本題を考えてみる。

このような大規模な問題になる前に誰も途中で気づかなかったのか?

以前だったら、社会の影響や建前を考慮して、大問題に発展する前に内々で処分して立て直しを図っただろう―まっ、このような行為は犯罪以前で片付けるものだ。

現代の例でみれば歯止めが効かなくなってきているようだ。
行き着くところまで行き着いて、揚句にばれて突然に終わる。


サブプライムローンの証券の問題点を内部告発する匿名の社員はいたようだが、それだけではブレーキにならない。
改善にもならない。
圧倒的な力の差で内部告発者の方が罰され隠蔽される。



この策略がうまくいくために、どうすればいいのか?

この策略に協力してくれる人たちが必要だ。

法律を変えることのできる権力者たちの協力が必要だ。

クレームが出たときそれに対応する弁護団が必要だ。

世間が認知してくれる裏付けとなる研究や書類を作製できる大学の教授が必要だ。

そして大多数のゲームに興ずる人々が必要だ。

等々。


金融株式投資を仕事とする社会は、解糖系社会のようだ。

「解糖系社会」というのは、いまここで作った言葉で、独自の免疫学で名を馳せた安保徹先生がエネルギー代謝の解糖系とミトコンドリア系を説明されていたときバリバリ働く社会を解糖系と表現されていたのを参考にした。

交感神経の緊張した状態では、解糖系エネルギーが働く、低酸素、低体温、高血糖の状態になるという。

これはまた、ガンや糖尿病になりやすい状態と同じだ。


緊張した社会と言うのは競争社会でもあり、サバイバル状態でもある。

危機的状態では、生物は生き残るために交感神経を緊張させて低酸素、低体温、高血糖の状態になる。

これは、自然と言えば自然の摂理である。

しかし、この状態がずっと続くと体がもたない。
ので、生き物には休息が必要になる。
これも自然の摂理である。

自然にはこのバランス感覚が必要なのだ。

人工的な解糖系社会で生き続けるための手段で、手っとり早くリラックスするために麻薬や買春に手を染めるのだろう。

常に興奮状態の競争社会でマネーゲームに興ずる人々、かたや、ガンに苦しむ人々を輩出している。



ゲームの刺激。
麻薬の刺激。
これらは反応する脳の場所が同じだという。

どちらも似ている。
休息にはなっていないから、破たんする。

自然の摂理の一面を強調してゆがませた人工的な社会が、インサイド・ジョブの土壌なのだ。



昨年、地元の銀行の営業マンが家へやってきた。

「ウチは営業マンが来るとこじゃないよ」とあしらったが、話を聞いてくれとしつこい。

当時話題となったNISAの紹介である。

小口投資(100万以下)に五年間税金が免除されるという、これまで投資に興味のなかった方向けに新しい(少額投資非課税)制度が出来たからこの機会にどうぞと言う話だった。

投資の商品もいろいろで、人気なのは毎月決済型だという。
ひと月の利息分が毎月口座に振り込まれる。

しかも、ひとつの商品を買うのではなく何種類も混ざっている型で一つがダメでも他で補えるので損をする危険が少ないという。

あーそうか。

サブプライムローンもこんな形で他の優良証券と混ぜられて売られたのだろう。


(2014・12・14記)
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[ 2014年12月14日 01:49 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)
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