ビー太郎サバイバル日記

武士同士の対決は実と実との対決であるが、忍びが戦うときは常に自分は実であり敵は虚である。「正忍記」その5
ビー太郎サバイバル日記 TOP  >  正忍記 >  正忍記 その10/道理と利口と知るべき事の解説

正忍記 その10/道理と利口と知るべき事の解説

〈武道選書〉
忍術伝書 正忍記


藤一水子正武著
中島篤巳解読・解説
新人物往来社 
平成八年八月二十日初版発行



以下、中島篤巳氏による解読・解説。


道理と利口と知るべき事の解説


物事の中核には「真」があり、その周辺を「真しやかに」違和感なく取り巻く「偽」がある。

忍びが求めるのは真であり、これは実際に価値ある情報や手段である。

正忍記は「真」を「道理」とし、「偽」を「利口」としてその違いを次のように説いている。



「道理は誰に聞いても、何時、何処で聞いても絶対普遍にして内容が確実である。

対する利口は快く面白いが、時、所によって変わるものである。

物にたとえれば、道理は耳で音を聞くようなもので、途中に障害物があってもそのまま聞こえる。

対する利口は目で見るようなもので、薄い紙一枚で遮ったらもう見えなくなる。

すなわち道理は万里を隔てても正確に伝わってくるものである。

利口は道理と比べれば聞き劣りするもので、内容が変わるものは道理ではなくて利口と思えばよい」


という。

そして、

「道理をもって物事を察し、相手が納得するような虚飾をもって術中に陥れなければならない。

本心をしっかりと奥に秘め隠し、落ち着いて話をすれば、自分でも驚くほど弁舌爽やかになり、利口すなわち虚飾で相手を騙すことが出来る。

焦ると相手に先に利口を取られ、目的を達成出来なくなる」



と結論づけている。


忍びのいう「道理」とは真、真実、真理、天理などの意味であり、具体的には相手の本心、間違いない情報と思えばよい。

(『正忍記』、180頁)



『正忍記』
名取三十郎正澄/藤一水正武(ふじのいっすいまさたけ)丈夫著
巻頭言 勝田何救斎養真
延宝九年(一六八一)

解読・解説 中島篤巳
関連記事
スポンサーサイト
[ 2013年04月05日 21:20 ] カテゴリ:正忍記 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

beetaro

Author:beetaro
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR