ビー太郎サバイバル日記

武士同士の対決は実と実との対決であるが、忍びが戦うときは常に自分は実であり敵は虚である。「正忍記」その5
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ツボと日本人 蓑内宗一著(2)

ツボと日本人
―東洋動作学への道―

蓑内宗一著
いなほ書房
初版(1983、昭和58年)


2002年新装第一版

より抜粋


まえがき
―兵法の行動則は今日のものだ―

つづき


私が提唱するような「医療は医療、健康法は健康法」といったたぐいの健康法は、たった今生まれたと言えよう(これは今日の情報量からの結論です。たとえばテレビで中途半端な健康法が放映された場合に、私のように週刊誌か雑誌に年二、三回程度発表している情報量と比べると、とても数千万人の視聴者に流された間違いを正すどころか、全く知らない人が数千万人いる結果になる。ふとコミュニケーション・ゼロの状態の方が、健康法の善し悪しよりも、恐ろしく身震いする時がある)。

加えて半健康体の人にとって、今日の特徴の一つを挙げると、彼らの多くが医師の手を経ず日常生活のまっただ中で死神に迎えられることです。 突如“前触れ無しの死”であり、ほんとは一瞬の惨死である。

死がいま私の前にある。
事務卓の上の電話が
突如、鳴り響くときのように。

次に、海外のスポーツの動きを見ると、個々のスポーツの技術よりも、人間の動作学〔原名『キネシオロギー』Kinesiology.原名で日本でも紹介されている)として探求されるようになったのも、人間の動作それ自体が生命と直に係っていることに目覚めて来たからだろう。 これを機会に、東洋の“気”の理論(ORIENTAL KI-FLOW LAW)を基本にした日本伝・兵法(刀法、柔術)、を“東洋の人間動作学(オリエンタル・キネシオロギー)の典型の一つとして改めて見直して欲しい。 その時皆さん方は、「スポーツは筋力の原理、武道は呼吸力の原理が土台であることを覚えるだろうし、東西文化の違いもここに渕源(えんげん)していることに思い当たるでしょう」。 これを良く理解してもらうために口絵に於いて“気”の原理と筋力の原理、日本伝・兵法の特徴像をたどる挿図をふんだんに掲載しました。[引用者注:口絵省略] それは、

健康法=東洋の人間動作学(オリエンタル・キネシオロギー)だからです。

この動作学は東洋医学の基礎理論である ①蔵象理論、 ②経絡理論、 ③経穴(ツボ)理論を踏まえています。 そしてまたこれらの理論は改めて外国人からも正しくその価値を見直されて来ています(メアリー・コディントン『生体エネルギーの反撃』森沢麻里訳、ユニバース出版社)。


さまざまな名でよばれてきた生体エネルギー ……人間の肉体をエネルギーとしてとらえて治療しようという考え方は、実はそう新しいものではない。 たとえば中国では、そのような思想は国の歴史とおなじくらいの古さを持っている。 ハリの目的の基本は、肉体のエネルギー(気といわれる)の流れを滞らぬようにすることである。 このエネルギーが滞ると病気が起こるとされている。 古代の中国人は、肉体の外にもこのエネルギーは存在していると考えていたが、事実それは宇宙を支配する生命力だった。

四十五世紀も前に書かれたといわれている世界最古の医学書『黄帝内経』の中で、つぎのように述べられている。 「あらゆる細胞に生命を与え、またそれらの中に統合されている、本質的、始源的エネルギー。……エネルギーは、空にあっては抽象的な実体にすぎないが、一方、地上にあっては有形の物質的実体に変形されている。」(この著者は、アインシュタインより何千年も前に、物質とエネルギーの統一を知っていたばかりでなく、西洋の物理学者がほんの最近になって気づいたばかりの空中におけるある種の力の存在さえ知っていたのである。)

この中国の“気”が、本章でこれから説明するさまざまな名前を持ったエネルギー―治ゆ力―と同種のものであることはあきらかだ。 何世紀にもわたり、人間はこのエネルギーを実用化しようとさまざまな試みを重ねてきたが、その過程で、このエネルギーはたくさんの名称を与えられてきた。 ヒポクラテスはすべての生物の中に流れている生体エネルギーを“自然治ゆ力”と呼び、パラケルススはアルケウス、アントン・メスメルは動物磁気、カール・フォン・ライヘンバッハ男爵はオードの力、サミュエル・ハーネマンは生命力、ウィルヘルム・ライヒはオルゴン・エネルギー、D・D・パーマーはイネイトと呼んだ。 日本人は気と呼び、ヒンドゥーはプラーナ、ポリネシア人はマナ、アメリカ・インディアンはオレンダといっている。」(13~14ページ)


“医学”という狭い門戸に限られていますが、捕えるべき基本原理はしっかり取らえている点は、生半可な日本人より増しだと思う―「身体を質量としてでなくエネルギーとして扱う治療方法を真面目に検討するための時期は、まさにじゅうぶん熟しているといえる」(強調ミノウチ)。 動作としては中国の太極拳だけしか取り上げられていないのは国際的に文献の不足に大きな原因があります。 


なぜなら医療系の文献はふんだんに本が出ていますが、兵法系の文献となると、日本国内でもまとまった本が出ていないため、兵法系“経絡文書”の竹内流「秘中口伝殺活穴所巻」、楊心流「楊心流静間之巻」、真之神道流「真之神道流極意秘訣書」、天神真楊流「柔術経穴図」、等々、を初めて公表しました。 


そしてまた、兵法系と医療系のツボの六つの活用法(呼吸点・行動点・擒拿点・運命点)を、初めて体系的に詳述紹介しました。 これらは日本伝・兵法の行動則を生んだ母体となったものです。 上泉信綱(新陰流の開祖)は、この行動則の価値について、次のように書き残しているが、それは不易な預言である。

「今日の働き手のために、兵法の行動則は
役立たねばならぬ。
兵法の行動則は今日のものだ」(取意・現代訳)

(2~5頁)

つづく


引用者参考:

生体エネルギーの反撃

『生体エネルギーの反撃』
(メアリー・コディントン著、森沢麻里訳、ユニバース出版社)


●パラケルスス

偉大なる医師か? それとも魔術師か? パラケルススと治療する化学
http://wired.jp/2012/05/23/paracelsus/


●アントン・メスメル(Franz Anton Mesmer)

メスメルと動物磁気
http://www5e.biglobe.ne.jp/~occultyo/shinpi/mesumeru.htm


●カール・フォン・ライヘンバッハ(Karl von Reichenbach)

神秘のオド・パワー
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/%89%AA%93c%81@%8C%5C%8C%E1/list.html


●サミュエル・ハーネマン(Samuel Hahnemann)

極東ブログ
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2010/07/samuel-hahneman.html


●ヴィルヘルム・ライヒ(Wilhelm Reich)

オルゴン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%B3



●D・D・パーマー(Daniel David Palmer )

カ イ ロ 創 世 D.D.PALMER
http://www.kyoto-chiropractic.com/ddpalmer.htm




●竹内流
http://takenouchiryu.web.fc2.com/about.htm

●楊心流(ようしんりゅう)

●真之神道流(しんのしんとうりゅう)

●天神真楊流(てんじんしんようりゅう)
http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A9%E7%A5%9E%E7%9C%9F%E6%A5%8A%E6%B5%81


●上泉信綱(かみいずみ のぶつな)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E6%B3%89%E4%BF%A1%E7%B6%B1

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[ 2013年01月21日 17:00 ] カテゴリ:ツボと日本人  | TB(0) | CM(0)
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